英語塾DJでは、ジム・カミンズのBICS(生活言語能力)とCALP(学習言語能力)の概念に基づき、生徒のレベルに応じた英語教育を提供しています。
BICS、CALPとは
- BICS (生活言語能力、Basic Interpersonal Communicative Skills) とは、日常の会話能力のことです。高い認知能力を必要とするものではなく、日常の場面に密着した(context-embeddedと呼んでいます)言語使用のことです。第二言語学習者の場合は1~3年ぐらいで習得できるといわれています。
- CALP (学習言語能力、Cognitive Academic Language Proficiency) とは、学問的な思考をするときに必要な言語能力のことです。抽象的な事柄などを考えていかなければならないため(context-reduced)、認知的な負荷が高くなります。第二言語学習者の場合はこの能力の習得には7~10年ぐらいかかるといっています。
例えば日本語が話せるのに国語のテストが苦手、という学生がいるのはよくわかる話かと思います。同じように、幼少期から英会話を習っているのに英語のテストが苦手、という学生がいます。このような状況は、上記の概念で説明ができます。
というのも、国語のテストも英語のテストも問われているのは主にCALP(学習言語能力)です。BICS(生活言語能力)を身につけたとしても、必ずしもCALPが身についていることを意味しないのです。私が思うに、子どもたちの言語教育について考える場合、BICSが身についたからといって安心せずCALPについてしっかり見ていかなくてはなりません。
共通テストと2次試験で求められる能力の違い
実は共通テストは、筆記もリスニングもどちらもかなりの程度BICSを問うものです。共通テストが導入され、国のめざす英語教育はかなりBICS重視となったきらいがあります。共通テストでは決して難解ではない英語を、1度だけで速く正確に処理すること、それを長時間続けることが求められます。
おそらく国は国民の英語教育に、使える英語力の養成を意図しているからだと思います。したがってこのテストでは、英語の早期教育が、それなりに有利な結果を生むと期待されます。
しかし、国立2次や私立の入試問題となると話は別です。なぜなら、そこではCALPが問われるからです。仮に海外で留学していたとしても、東大の英語はそれだけでハイスコアが期待できるわけではありません。大学は、英語が話せれば誰にでも高得点を与えるのではなく、あくまで学力、つまりCALPを見ています。
英語塾DJの教育理念
上記に則り当塾では、中1・2年生はBICS重視、そして中3~高3生はCALP重視の英語教育を考えております。中1・2年生は、英文をたくさん音読し、練習問題をたくさんやることで、英語に慣れてもらうことに主眼を置いています。中3~高3生の授業では、どちらかというとインプット重視で、英文の正確な読み方を論理的に説明することを重視しています。
英語塾DJで身に付く力
英語塾DJで英語を学ぶと、次の3つのことができるようになります。
- 英文の構造がほぼ全て把握できる。
- 英文法がほぼ全てわかるようになる。
- 論理的な英語長文の解読ができるようになる。
上記3つを達成できると、
辞書さえあれば、他人に頼らず英文が読めるようになります。
1と2を達成するために、塾生には徹底して構造に則って英文を読ませることを求めています。
翻訳マシンと同じくらい客観的な手続きで、構造に則った直訳をし、フィーリングにたよった読み方で筆者の意図をゆがめたりすることのないよう、正しい直訳から指導します。
そして一文一文を正確を読めるようになったあとは、論理展開を意識して英文を読ませることを求めています。
大学受験の長文問題においては設問を解くことが大切ですが、塾では談話標識に基づいて、トピック、筆者の主張、客観的記述と主観的記述の区別、を読み取るよう指導しています。結局、大学で求められる真の英語力とは後者であるため、問題の解き方と同様に論理的読解も重視します。
正確に読める読めるようになった後、最後に求めるのが速さです。速読は精読の後、です。
教室の設備について
どの授業においても電子黒板を用いて行うため、非常に効率的・効果的な授業をすることができます。

教材は電子黒板上に表示されます。英語長文も文法問題も、生徒に配布する教材は全て黒板に表示されます。品詞分解と構造を全て明示します。塾生は、構造どおりに直訳する力が養われます。
インターネットが利用できるので、様々な教育リソースにアクセスすることが可能になっています。ウィキペディアなど教育効果の高いサイトを頻繁に利用することができます。
過去の入試問題の引用も、その都度示すことができます。音読・リスニングも電子黒板を通じて行っています。 指導上必要な場合、YouTubeの教育コンテンツを塾生に見せることもあります。
ジーニアス英和辞典(第五版)も電子黒板上に表示されますので、塾生には、プロの辞書の引き方を教えることができます。辞書の引き方はそのまま英語力につながるため、高い教育効果が期待できます。アルクの英辞郎も利用できますので、数多くの成句検索ができます。